明日9/13日 トルコ利上げ予想中央値21%リラ下落圧力!


アメリカ経済

トルコ金利

TCMB(トルコ中銀)が9月13日に政策金利を発表します。その結果がトルコリラの行方を左右する可能性がありますが会合では、以下の理由から利上げが決定される可能性が高いとみられます。  

(1)トルコの8月のCPI(消費者物価指数)が前年比+17.90%と、現在の算出方法が導入された2004年以来の高水準を記録したこと。  

(2)7月25日のTCMBの前回会合以降、対米ドルでトルコリラ安が加速したこと。  

(3)TCMBが9月の会合での利上げを示唆したこと。TCMBは9月3日の声明で、「インフレ見通しに関する最近の動向は、物価安定への重大なリスクを示している」と指摘し、「中銀は物価安定を支援するために必要な行動を取る」と強調。「最近の動向を踏まえ、9月の政策会合で金融スタンスを調整する」と表明しました。  

TCMBが9月の利上げを示唆したことで、市場の関心は“利上げの有無”から“利上げ幅がどれくらいになるのか”に移るとみられます。市場では、インフレ抑制やトルコリラ防衛のためには、少なくとも5%の利上げが必要との見方があります。そのため、TCMBが利上げに踏み切ったとしても、幅が5%未満の場合、トルコリラには下落圧力が加わる可能性があります。


要旨 

・8月急落後のトルコリラ円は9月に入ると16-17円台で底堅く推移。  

・13日に発表のある政策金利(1週間物レポレート)について、現地エコノミスト予想はバラつきが大きく、市場コンセンサスが固まっていない。  

・米国人牧師の解放を巡る問題、大きな進展は見られていない。


注目ポイント 

今週13日のトルコ中銀金融政策決定会合については、大手通信社が集計している現地エコノミスト予想によると11日時点で23人中20人が政策金利である1週間物レポレートの引き上げを見込んでいます(残り3人は17.75%に据置きの予想)。しかし、予想引き上げ幅は1.50%から7.25%まで様々です。1週間物レポレートの予想中央値は21.00%(3.25%の引き上げ)となっていますが、これだけバラつきが大きいと、この数字を「コンセンサス」とはとても呼べません。市場コンセンサスが固まっていないという事は、結果に対する市場反応も定まりにくいという事でしょう。トルコ中銀の発表がどんな内容であっても、トルコリラ相場は不安定化する公算が大きいと考えられます。特に、利上げが見送られた場合や、利上げ幅がインフレを止めるには小幅すぎると受け止められた場合は、下値追求の動きが再開する可能性もあるため注意が必要です。


その他

トルコ当局がスパイ容疑で拘束した米国人牧師の解放を巡る問題についても大きな進展は見られていません。先週4日には米国とトルコの外相会談が行われましたが、大きな成果はなかったようです。水面下で続いていると見られる協議の行方も、今後のトルコリラ相場にとって重要な手掛りとなりそうです。今後ブランソン牧師が釈放されれば、米土(アメリカ・トルコ)関係が改善し、これがトルコリラにとって追い風になると考えます。トルコ中銀も今週から裏口利上げと言われる方法で貸出金利を実質150bp利上げしており、その効果がすでに現れて、トルコリラは最安値から20%以上反発しております。 トルコリラの今後の行方はブランソン牧師が早期に釈放されるかどうかによると考えます。両国間の話し合いはある程度進展していて、ブランソン牧師の釈放が近いと予想しておりますが、その間に通貨が再び乱高下する可能性もあるので要注意です。

トルコリラ/円

 (9/10-14 戦略アイデア) コアレンジ:15.90-17.90円、売り・トラップ


上図チャートの各メルクマールを確認すると、

1) 21日MA(移動平均線)が右肩下がりであること、

2) 遅行スパンがローソク足の下方にあること、

3) ローソク足が赤色の雲(=抵抗帯)の下方にあること、

4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方にあること、

5) DMI(方向性指数)で-DI>+DIとなっていること(上図青色点線丸印)から、

足もとのトルコリラ/円は上方硬直性相場が継続していることが見て取れます。  

上図チャートの注目ポイントは・・・BB・±2σラインの動向。

(9/7)時点では、両ラインが21日MAに向かって収縮する、いわゆる“スクイーズ”となっており、これは相場の力を溜め込むメルクマールと捉えて良いでしょう。

これからの時間において、両ラインが拡張する、いわゆる“エクスパンション”となった場合は、「相場の力の拡散/発散」→「トレンドモメンタムの強まり」となることが想定されます。  

その“トリガー”(=引き金)となり得るのが、8/13に付けた安値である「15.40円」(上図黄色矢印)。

これからの時間において、ローソク足が当該レート(=15.40円)を下回った場合は、前述したBBの“エクスパンション”を伴いつつ、下降モメンタムが強まる可能性も想定すべきでしょう。  

その動意となり得るカタリスト※の一つは、13日(木)に予定されている、TCMB(トルコ中銀)政策金利発表でしょう。(※カタリスト:マーケットの変動を誘発する材料・きっかけのこと。) 

その発表までは、BBの“スクイーズ”を伴って相場の小動きが継続する、いわば『嵐の前の静けさ』となるのでしょうか。

いずれにしても、13日の結果には要注目と言えるでしょう。

※各通貨の為替レートは、2018年7月18日時点のレートの小数点以下を切り上げた数値です。 

※取引に必要な資金(必要保証金)= 現在の為替レート × 取引数量 × 0.04(レバレッジ25倍)です。

必要保証金の金額以上の保証金を預け入れることによって、25倍以下のレバレッジにて運用いただけます。 

※スワップポイントは金利市場や為替変動等によって変動するため、将来の金額を保証するものではありません。 

※付与されるスワップポイントは日々変化します。

上記内容については、各通貨ペアを運用している間にスワップポイントが変動しなかった場合にて算出しています。 

※相場状況によってはスワップポイントの受取額以上の損失が発生する可能性があります。 

※各国の金利水準は、時として大きく変動することがあります。お客様がポジションを保有しつづける場合には、スワップポイントが受取りから支払いに転じる等金利変動のリスクがあります。


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2018年 日本の中心東京在住 世の中のことについての情報収集、為替トレード、書く事、発信、を仕事にしている放し飼いです。投資はベストな運用ポートフォリオ完成に向けてリスク別に仕込み中。知識と結果の記録用ブログ♪

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