『海外FX取引では1円たりとも借金を背負うことはありません』
FX未経験の人はFXと聞くと怖いイメージがあるという人が殆どではないでしょうか。
それは何故?と聞くと、「マイナスになったら借金を背負うことになるんでしょ?」と返ってきます。
はい、確かに。そうなんです。
FXは借金を背負う可能性があります。でも、借金を背負わないFXもあります。
またFXを始めたばかりの人はこう言います。
「ロスカットがあるから大丈夫じゃないか」
いえいえ、ロスカットだけでは大丈夫にはなりません。
ここで言う大丈夫とは借金を背負わないという意味ですので、大丈夫ではありません。
国内FX取引ではロスカットという制度があります。
ロスカットとは、ポジションの損益がある一定レベルに達したときに、更なる損失の拡大を未然に防ぐために、その対象ポジションを強制的に決済する制度のことです。 このロスカットルールが設けられていないと、預け入れた資産を全額失うばかりか、追証(マイナス残高)が発生すると、未払いの追証は借金扱いです。
では、ロスカットが設定させれいるのに大丈夫ではない状態とはどんな時でしょうか?
国内FX取引のロスカット制度は脆弱
ロスカットが正常に作動するのは業者の機能が生きている間だけです。
・週末の取引停止状態の決済できない時間帯
・急激な為替相場の変動で業者の決済機能がマヒしてしまった時
この2パターンにおいてロスカット制度はただの”お飾り”になってしまいます。
結果含み損が口座残高を上回ることになるので、マイナス残高が発生。
トレーダーのもとに「マイナス残高を解消するために入金してください」という旨の追証請求がくることになります。
・週末の取引停止状態の決済できない時間帯
前提として週末はFX取引できません。
業者の決済機能自体が停まってしまっている状態なので、どれだけ含み損が増えてもポジションは放置されたまま。
「ポジションを持ち越さない」ということで対応はできますが、
国内業者では「月曜日に取引しようと思ったら残高がマイナスだった…」ということが起こり得ます。
・急激な為替相場の変動で業者の決済機能がマヒしてしまった時
また数分間の間に数千pips(日本円にして数十円)相場が変動すると、FX業者の決済機能が追いつかないのでロスカットも無意味です。同時に「決済したい!」「エントリーしたい!」というトレーダーの注文も殺到するので、業者の取引サーバーが固まってしまいます。
結果トレーダーができるのは「決済されずに含み損が増えていく自分の口座を傍観すること」だけ。ほとぼりが冷めた頃に決済機能が復活して、大損失が確定することになります。
イギリス国民投票で振り返る「追証アリ」の危険さ!
以下イギリス国民投票の開票が終わり「イギリスのEU離脱」がほぼ確定したときのポンド円チャートです。
上記は1時間足のチャートになりますが、
1分間で最大400pips
1時間で最大2700pips
の相場変動が起きました。
たとえばポンド円10万通貨でエントリーしていた場合
1分間で40万円の含み損
1時間で270万円の含み損
が発生していたことになります。
口座残高に関わらず、ロスカットが作動しない環境の中では多くのトレーダーの口座残高はマイナスになったことでしょう。
仮に「追証アリ」の業者で取引していたとすると。ゾッとしますね!
マイナス残高の発生にレバレッジサイズは関係ない
マイナス残高は利用するレバレッジの高さに関わらず発生します。
以下「金融先物取引業協会」という一般社団法人が調査したデータ。
平成29年2月からの1年間で合計2,500万円の追証が発生しています。
・調査対象は国内の証券業者
・法人口座(最大レバレッジ200倍)よりも個人口座(最大レバレッジ25倍)の方が多い
この2点を踏まえると「低レバレッジの取引なら、追証は心配しなくても大丈夫なわけではない」ことがわかります。
国内FXではマイナス残高発生時の追証は借金扱い
追証が発生した時点で「FX業者対して負債を背負っている」状態になります。
分割払いが認められる例も稀で、多くの場合は期日までの一括返済。
家具や財産を売ったり、他から借金をしてでも払わないといけません。
無視し続けてもFX業者から督促状が届いたり、裁判を起こされたりすることになるだけなので無意味です。
海外FX業者はほとんどが”追証なしのゼロカットシステム”を採用している
国内FXとは裏腹に海外FX業者のほとんどが追証なしのゼロカットシステムに対応しています。
海外FX業者はほとんどが”追証なしのゼロカットシステム”を採用している
国内FXとは裏腹に海外FX業者のほとんどが追証なしのゼロカットシステムに対応しています。
海外FXの追証なしゼロカットシステムの仕組み
海外FXの追証なしゼロカットシステムとは、口座のマイナス残高を0に戻してくれる制度のこと。
ゼロカット採用の海外FX業者の下では口座残高がマイナス10万円になっても1000万円になっても、追証を支払う必要がありません。
口座残高のマイナス分は海外FX業者が補填して「0」に戻してくれます。
追証なしゼロカットシステムの執行手順・タイミング
口座のマイナス残高帳消しの流れは以下の通りです。
含み益で相殺
ボーナス分で相殺
次回入金時に1,2で残った分の損失を0にしてくれる
どの海外FX業者も追加入金が引き金になってゼロカット執行になる場合がほとんど(※)です。
※”ほとんど”と記した理由→追加入金しなくて、業者が不定期に手動で残高リセットしてくれる場合もある。
少し複雑なので「XM」という海外FX業者を例にとって、入金(ゼロカットシステム執行)までの流れを3つの例で解説していきます。
いずれもゼロカット執行前の口座残高はマイナス50万、追加入金額50万円とします。
【ケース①ボーナス残高なし、保有中のポジションなしの場合】
損失確定後の口座残高:-50万円
保有中のポジション:±0万円
ボーナスクレジット:±0万円
相殺処理後の口座残高:-50万円
入金反映後の口座残高:50万円(-50万円が補填された状態)
【ケース②ボーナス残高なし、保有中のポジションで20万円の含み益がある場合】
損失確定後の口座残高:-50万円
保有中のポジション:+20万円
ボーナスクレジット:±0万円
相殺処理後の口座残高:-30万円
入金反映後の口座残高:50万円(-30万円が補填された状態)
※保有中のポジションの含み益は0になる。
【ケース③10万円ボーナス残高あり、保有中のポジションで20万円の含み益がある場合】
損失確定後の口座残高:-50万円
保有中のポジション:+20万円
ボーナスクレジット:+5万円
相殺処理後の口座残高:-25万円
入金反映後の口座残高:50万円(-25万円が補填された状態)
※保有中のポジションの含み益は0、ボーナスクレジットも0になる。
海外FX業者が追証なしのゼロカットシステムを採用している理由
あくまで推測の域を出ませんがトレーダーに「入金額以上絶対に負けない」という安心感を与えることでアクティブなハイレバ取引を促すためだと考えられます。
というのも海外FX業者の利益源はトレーダーが支払ったスプレッドがほとんど。
トレーダーが取引すればするほどスプレッド収入で業者が潤う、というのがビジネスモデルです。
※DD方式の国内FX業者のような”呑み行為”はやってないので、トレーダーの負け分を業者の懐に入れることはできません。
ハイレバのテコを活かしてエントリーすればするほど、損失リスクが大きくなるのは当たり前。
「自分が払える金額を超えるほど負けてしまうかも…」ということでトレーダーが億劫になるのを避けるために、海外FX業者のほとんどがゼロカットシステムを採用しています。
ハイレバレッジであるほどマイナス残高が発生しやすい
ドル円100円で20万円入金して取引した場合
国内FX(最大レバレッジ25倍)
→4万通貨のロングポジションでエントリー
海外FX(最大レバレッジ500倍)
→50万通貨のロングポジションでエントリー
ドル円が1円下落(100銭)の逆行してロスカットが作動しなかったとすると…
国内FX
→4万通貨×100銭で4万円のマイナス
→口座残高は16万円
海外FX
→50万通貨×100銭で50万円のマイナス
→口座残高は-30万円
このマイナス残高に対する心理的ハードルを下げてドンドン取引してもらうために、追証なしゼロカットを採用していると言える。
XMがゼロカットを執行した事例
XMはスイスフランショックの際に発生したマイナス残高をゼロリセットしました。
【XMという海外FX業者について】
追証なしの他にもXMには以下の特徴があります。
・100%入金ボーナスアリ。5万円入金で10万円分取引できる
・最大レバレッジ888倍で取引できる
・約定率100%。約定拒否の心配なし
・日本語サポートが充実。ライブチャットは24時間対応
・クレカや国内銀行振り込みで入金できる
Axioryがゼロカットを執行した事例
Axioryはギリシャのデフォルト(財政破綻)の発生したマイナス残高をゼロリセットの実績があります。
【Axioryという海外FX業者について】
追証なしの他にもAxioryには以下の特徴があります。
・トレーダーにとって有利なNDD方式採用
・スプレッドが狭くて取引コストが安い。ドル円平均1.0pipsで取引OK
・最大レバレッジ400倍で取引できる
・日本語サポートが充実。ライブチャットは24時間対応
・クレや国内銀行振り込みで入金できる
逆に追証なしの約束を破った事例
FXDDは「追証なし」の約束を反故にしたことで有名な海外FX業者。
「ゼロカットがあるから安心してね」と宣っておきながら
実際にマイナス残高が発生した際には「さすがに補填額が大きすぎるから、ちゃんと追証払ってね」と公式で発表しました。
追証なしの海外FX業者を選ぶ際は「過去にしっかり対応してくれたか」を含めて、信頼できるところを選びましょう。
FX取引の追証なしに関するQ&A
Q1.なぜ国内業者は追証なしのゼロカットシステムを採用しないんですか?
A.証券取引法という法律で「損失補填」が禁じられてるからです。
以下証券取引法から抜粋したものになります。
事前の損失補填又は利益追加の約束・申し込み
事後の損失補填又は利益追加の約束・申し込み
事後の損失補填行為又は利益追加行為
この法律が改正されない以上、国内FXでゼロカットシステムが採用されることはないと考えてください。
「GMOコイン」の追証なしについて
「GMOコイン」という国内の仮想通貨取扱い業者は一時期ゼロカットシステムを採用していました。(現在は撤廃されている)
現状では日本国内では仮想通貨取引についてまだ金融庁も規制しきれていないので、仮想通貨取引なら業者次第で追証なしは可能な状態です。FX取引において国内FXで追証なしで取引できないという事実は変わりません。
Q2.追証なしゼロカットシステムにデメリットはありますか?
A.断言できますが、追証なしゼロカットシステム自体にデメリットは1つもありません。
強いて言うなら、人によって「海外FX業者を利用することにデメリットはあるかなー」くらいです。
Q3,追証なしのゼロカットシステムを活かしたトレード手法を知りたいです!
A.ゼロカットがあるからこそできるトレード手法として「窓開け狙いの両建てトレード」があります。
海外FX初心者でも元手20万円で取引1回で5万円~10万円の利益を狙える手法です。
またゼロカットシステムが搭載されているFX口座は資金が0になるまでポジションを維持することができるので、為替相場で大きな変動が起きて証拠金維持率が50%を下回っても、ポジションがロスカットされない点も上手く使えば利点です。
FX取引するなら追証なしゼロカットシステムがある海外FXがおすすめ。
FX取引含めて「元手よりも損失を追う可能性がある証拠金取引」では、ゼロカットシステムがあるに越したことはありません。
どんな状況でも絶対に入金額以上負けることがないので、リスクを限定しつつ取引できます。
現状で借金のリスク0で取引できるのは海外FXだけ。
私も300万円負けた時は、ゼロカットシステムに救ってもらいました。国内FXで取引してた人、お気の毒に…という感じでした。
今のうちから海外FXメインで取引しておけば、リスクマネジメント可能だということです。
結論・・・
「ロスカット制度だけではFX取引のリスク管理は不十分。低レバレッジ取引でも油断してはいけない」
知らない人はイメージで、少し知ってる人はにわか情報で意見を交わしますが、何においてもちゃんと知ってることが大切です。
それが投資となれば尚更。全体を把握し一歩から確実に歩むこが正しい頑張り方です。
この機会に勝手なイメージやにわか情報ではなく正しい知識を蓄えましょう。
それを使うかどうかが迷うことであり、知ることを迷う必要はありません。
無知との遭遇
(未知との遭遇もあれば無知との遭遇もあり・・)
『FXやってるよ~』
そうなんだ!国内のFX会社で取引してるの?
『うん国内だから安心だよね!』
それはどうしてかな?
『だってロスカットがあるからね!』
うん・・ゼロカットって知ってるかな?国内FXはロスカットシステムはあるけどゼロカットシステムがないんだよね、低レバレッジでもいざという時は追証を心配しなくてはいけないけど、その辺はどうリスクマネジメントしているの?
『僕は週末はポジションを持ち越さないから週末の取引停止状態も怖くないんだ~』
それなら急激な為替変動の時はどうするの?
『・・・大丈夫っしょ?』
その考えの人が集中して損切りしたいタイミングでロスカットが間に合わなかったらどうなると思う?
『終わると思う・・・』
そうだよね、海外FXのゼロカット取引なら借金を背負う可能性が0になるよ!
そうなんだ、じゃあ絶対にそっちがいいじゃん!でもゼロカット口座のデメリットってなんなの?
スプレットが広いことかな?だけどそれと借金のリスクを比べたらどちらがマシかな?
『そりゃスプレットだよね。』
あとは資金の50%でロスカットが無い代わりに自分で損切り出来ることも重要だよ。スプレットのことも考えるとスキャルピングよりデイトレ向きかな!
『なるほど!今度じっくりお話聞かせてくださいm(_ _)m』
こんな具合に、正しい知識を持てばFX仲間とも有意義な会話ができますよ。
ぜひ海外FX業者のゼロカットシステムについて自分でも調べてみてくださいね♪
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